blender にはオブジェクトをバラバラにするアドオンが標準で付いています。
それを使うことで簡単にオブジェクトを破壊できるのでやってみましょう。
1.アドオンを有効にする。
1.まず User Preferences ウィンドウを開きます。
手順:File>User Preferences
2.[add-ons]タブを開いて、ウィンドウ左上の検索欄に"cell"と打って検索します。
すると、”object:Cell Fracture”というアドオンが出てくるはずなので、それのチェックボックスを ON にしてください。
※これで Cell Fracture のアドオンは有効になったのですが、このあと物理演算で動かしたいのでもう一つアドオンを有効にします。
3.検索欄に"rig"と打って検索します。
"Rigging:Rigify"というアドオンを有効にします。
4.設定を保存する。
最後にウィンドウ右下の”Save User Settings”ボタンを押して設定を保存します。
2.破壊するオブジェクトを用意する。 今回は
blender 起動時に最初から置いてある cube をばらばらにしてみましょう。
1.cube を選択して、subsurf(subdivision surface) モデファイアを付けて、4分割くらいにします。
2."Simple"方式で分割して、Apply します。
※Cell Fracture を使う際はある程度ポリゴン数があったほうがいい感じにバラバラになるのでそうしています。
3.cube をバラバラにする。
1.ツールシェルフ(Tキー)の tool タブで”Cell Fracture”のボタンを押します。
するとこんな画面が出てくるので、そこで適当に数値を設定してOKボタンを押します。
(設定項目については後日追記する予定です)
2.バラバラになったオブジェクトが出来上がる。
OKボタンを押すと計算が始まるので、少し待ちましょう。
※あまり細かく分割しすぎると計算が重くなります。
破片となったオブジェクトは初期設定では元オブジェクトの隣のレイヤーにあります。
元のオブジェクトは残るので、不要なら消してしまいましょう。
4.物理演算を有効にする。
物理演算を有効にすることで、自然な崩壊アニメーションが得られます。
1.破片に物理演算設定をする。
まず破片を一つ選び、ツールシェルフの"Physics"タブを開き、▼Riggid Body Tools パネルの"add/remove:"項目の”Add Active”ボタンを押します。
これで、この破片は鋼体になりました。
次はこの破片の設定を他の破片にコピーします。
2.他の破片に設定を写す。
全ての破片を選択し、”Object Tools:”項目の”Copy from Active”ボタンを押す。
これで全ての破片が鋼体になりました。
3.床を用意する。
新規オブジェクトとして plane を追加します。
この床は破片を受け止めるものなので、cube が十分乗るサイズにしましょう。
4.床に物理演算設定をする。
床を選択して"add/remove:"項目の"Add Passive"ボタンを押して鋼体化します。
※Active=動く鋼体 Passive=動かない鋼体 という認識で良いと思います。
5.アニメーションを作成する。
タイムラインウィンドウの再生ボタンを押すと、cube が自重で崩壊してバラバラになるアニメーションが生成されます。
【参考文献】
http://blog.livedoor.jp/hawamo21/archives/30110905.html
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27504141
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20304007
https://www.youtube.com/watch?v=IFvjJAZTIvM
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